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2018年、何かと騒がれている免震機能の油圧ダンパーについて

油圧ダンパーの何が問題なのか?

ニュースを見るからに察するのは油圧ダンパーに関する検査工程での

不適切とある。

恐らく、設計上、決められている減衰力の検査を省いたのであろう。

だから、ダンパー機能自体が全て削がれている訳では無さそうだ。

もし、ダンパー機能がゼロであれば免震機構により建物は一般のものより

揺れが大きいが、それを制御する事ができない訳だから揺れがどんどん

加速して行く事になる。

これは恐ろしい現象である。

ある限界値を超えれば建物の構造部は破壊してしまう。

だけど、今回の話しは、そうではなさそうだ。

ダンパー機能である減衰力が規定値であるか?無いか?の議論である。

もっとも、これも問題ではあるが全く機能性が無い訳でもないので

今日明日の問題でも無いので、まずは安心して欲しい。

この減衰力とはダンパー内のシリンダー内部にオイルが充填してあり

そのオイルがバルブ(弁)を通じて各シリンダー内を行き来した抵抗により

機能を果たすもの。

この抵抗値が、いわゆる減衰力だ。

抵抗があるので地震の揺れに対して制御ができる。

ダンパーが無いと揺れが総じて徐々に大きくなる(振り子の原理)が

ダンパーの抵抗によりある一定の(設計上目指した)揺れに留まるようになる。

端的に言うと、揺れが大きくなりすぎる事を抑制しているのだ。

私は素人なので詳しくは書けないが、建物の大きさ(高さや面積、重量)により

揺れのモーメントが違ってくるので減衰力も合ったものが必要なはず。

その検査が省かれたのだろうと察する。(もちろん全てが削がれた訳では無いと思う)

あくまでも推測だが、減衰力が強すぎた場合は免震構造での揺れが規定値よりも

小さくなりダンパーに掛かる負担増になる、また建物の構造部にも負担が増すだろう。

その逆で減衰力が弱い場合も同様な事が想定できる。

因みに、このダンパーは一生物ではない。

地震大国である日本では大きな地震は良く起こるのでダンパーも

良く仕事をしている。

なのでオイルも劣化しますしバルブ(弁)も劣化摩耗します。

これでは減衰力も落ちてしまい規定値に足りなくなります。

と言う事は機能性が損なわれてしまう訳です。

なので一定の周期でメンテナンスが必要になります。

免震機構のゴムなども同様です。

実はこの油圧ダンパーってマンションだけでなく非常に身近なところにも

採用されています。

自動車やバイクの足回りであるサスペンション機構にも装備されています。

自動車のサスペンションと言うとスプリング(バネ)を想像しますが

スプリングだけで支えてしまうと段差で生じた衝撃が吸収できず

車が跳ねたりして暴れてしまいます。

それを制御するのがダンパー機構です。

このダンパーがあるから「ピョンピョン」跳ねずに乗り心地が良いのです。

車のダンパーは概ね車メーカーでは寿命は2年~3年と言ってます。

でも、ほとんどの方は交換された事が無いと思います。

はい、実は気が付かないのです。

完全に抜けたダンパーであればある程度、走行した後にダンパーを触ると

熱くありません。(抵抗が無いので)

機能しているダンパーは熱いので気を付けて触ってください。(自己責任で)

全てではありませんがダンパーについて簡単にはご理解頂けましたでしょうか。

大切な部品のひとつですがメンテが必要な部品(交換整備が可能なもの)なので

スペックに誤差があったとしても直す事のできる部品なので、ご安心ください。

規定値として検査済みのものと交換さえ終われば物件価値が下がる事はありません。
(もともとメンテが必要なものなので)

逆に、修繕費の足りない免震マンションでメンテしていない方が物件価値は下りますね。

日時:2018年11月13日 18:09

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