スタッフブログ

何故?高品質のフロアコーティングは施工中に溶剤臭がするのか?

概ねフロアコーティングがマンションのオプションに登場してから

20年くらいが経ちます。

登場した当初(新築分譲マンション)はカーペットが主流の床材でしたが、

LDのみやオプションでフローリングの床と言うのが通常のパターンでした。

徐々にですがフローリングの床材が当たり前になりました。

この頃のフローリングは突板の仕上げでしたので引き渡し時には普通の

半樹脂ワックスが塗られていました。

これは3か月から半年程度で部分的に剥がれていきますので、

再塗布が必要になってきます。
(厳密には全面を一旦剥離してからの再塗布です)

この手間を少しでも軽減させる為にオプションで行うのが、

水性ウレタンコーティングです。

いわゆる普通の半樹脂ワックスに微量のウレタンが含有しているので

薄い塗膜ではありますが少し長持ちするんです。(少しですよ)

これは読んで字の通り、「水性」ですので有機溶剤のような臭気はありません。

但し、水で希釈しているので乾燥硬化が非常に遅いんです。

また、水で希釈ができる素材なので硬化後も水で剥離しやすいですね。
(基本、水拭きは不可です。剥がれますので)

これでは、長期的に保護するのが難しいので金額は安価なものの、

商品価値が薄いので販売力に欠けてしまいます。

そこで新たに登場したのがシリコンコーティングです。

目立って新しい商品ではありません、もともとPタイル(化学床材)用に

開発された商品をフローリングに応用しているだけです。

但し、フローリング専用ではないので施工知識の乏しいスタッフが施工しますと

失敗するケースも少なくありません。

このシリコンコーティングは水性ではなく油性の塗料になります。

主に雨風のあたる「外」に施工する塗料です。

水性の方が安価でリスクも少ないのですが耐久性がありません。

油性の方が塗膜も硬く・厚く・耐薬品性能や磨滅に強い利点があります。

油性塗料は水や洗剤で溶けたり剥がれたりする事がありません。

なので一度施工してしまえば再施工する必要もありません。

これが油性塗料の利点です。

しかし、デメリットもあります。

油性塗料が硬化後、非常に硬い塗膜形成する塗料になりますので

本来の塗料は水飴のように粘度が非常に硬いです。

当然ですが、そのまま塗る事ができません。

※仮に塗っても綺麗に仕上がりません。

ですので塗りやすいように希釈するのですが油性塗料ですので

水では希釈ができません。

主に、シンナーやトルエンなどの有機溶剤で希釈するようになります。

この有機溶剤で希釈する事により塗料が緩くなり塗り易くなるので

綺麗に仕上げる事ができます。

また、有機溶剤は揮発性が高いので塗料の硬化も早いです。

希釈して塗った塗料が薄めた有機溶剤のみ揮発するので残った塗膜は

無機質な塗膜ですので体には無害です。

揮発する時に出るガス化が臭気を放つので臭いが出るのです。

弊社で推奨しているUVコーティングはエタノールで希釈しているので

トルエンよりは刺激臭もなく多少は優しいと思います。

ここ最近では他社さんも差別化を図って販売したいらしく水性塗料が

多くなってきました。

頑丈な水性コーティングなので「臭いません」と。

弊社も並行してテストは繰り返してますが販売には至っていません。

それは、完成商品としての価値が低い為です。

前項にも記載の通り、水性は、水性なんです。

水で溶けるものは、有機溶剤で溶けるものよりも柔いんです。

そして無理して施工しますから仕上りも良くないです。

結果として匂いのしない優しいコーティングではありますが、

剥がれやすく仕上がりの良くないコーティングなんです。

大変言いにくいのですが、ハイリスクハイリターンですね。

効果は薄いですがリスクの少ないもの、

効果は高いですがリスクの高いもの。

あくまでも、施工中や施工直後の、お話しです。

揮発性の高いものなので数回の換気で臭気は消えてなくなります。

また、新たには発生いたしません。

※人の感覚により施工後、30日間程度臭気が気になる場合があります。

理由を知らずに臭いコーティングは駄目で水性が良いと言うのは得策ではありません。

商品を良く理解をしてから施工依頼する事をお勧めいたします。

もちろんですが問い合わせ頂ければ説明をさせて頂きます。

日時:2018年9月 9日 09:53

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