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置床、「壁先行」「床先行」について

前回の記事(二重床工法について)からの続きです。

この「壁先行」「床先行」どちらもメリット・デメリットがあります。

完成後、簡単に間取り変更をしたいなら「床先行」です。

床の上に間仕切りが立っている訳ですから壁を取り払っても床があります。

壁先行型ですと壁を取り払うと床に穴が開いてしまいます。
(壁が先にありますので撤去すると何もありません)

通常は置床から手直しをしないといけません。(手間が余分に掛かります)

上記以外は余りメリットがありません。

床に壁が立っている訳ですから床を歩行すれば振動が壁へ伝わります。

その衝撃が自室や隣戸へも伝わり易いのです。

※遮音等級も壁先行型よりも低くなります。

壁先行型ですが遮音等級を「しっかり」保ちたいなら施工基準を

守らなくてはなりません。

誤った施工方法で施工しますと壁先行の施工でも遮音等級が落ちてしまいます。

(財)日本建築総合試験所の定める「試験体」を参照ください。

そこに基準となるものが示されています。

意外と、これが現地で検査しますと守られていない事が多くあります。

また、検査で指摘しても逆切れする施工会社も居ます。

勉強不足なのか手が悪いのか分かりませんが困ります。

もちろん仕上り検査ですと床下全部は目視できませんのでポイントだけ

押さえてチェックします。

一番多い良く無い施工が木製巾木です。

予算のある現場ですと巾木の下に「ヒレ」と呼ばれるゴム製のヒレがついています。

このヒレ付の場合を除き、巾木が床に触れてはいけません。

(財)日本建築総合試験所の定める「試験体」では、2ミリ以上空けなさいと記されています。

でも2ミリも空けますと生活上、ダストも入りますので弊社では厚手の名刺1枚分の隙間が

ベストと考えています。

巾木が床に触れてますと歩行時に床下の空気の逃げ場が弱くなり太鼓現象が起きやすく

遮音性能に影響があります。

また、壁先行タイプのように歩行時の振動が壁や隣戸へ異音として伝わる懸念が大きくなります。

折角良い工法を選んで予算を掛けても施工が悪いと性能が発揮されません。

高価な買い物なのですからしっかり検査をして瑕疵部分は是正して頂き良い状態で

引き渡しを受けましょう。

その方が気分の良いものです。

日時:2020年3月20日 16:17

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