オーダー家具の製作にあたり主な仕上げ材や素材をご紹介致します。
価格や用途により仕様は様々ですのでご参考程度にお考え下さい。
仕上げに使用する主な素材
- キャビネット本体の内部に使用する仕上げ材は「ホワイトカラー合板」です。
匂いの少ない素材ですので内部の仕上げに適しています
- 一番安価な化粧合板で「ホワイトのポリエステル合板」です。
主に吊り戸棚関係に使用します。
価格も安価ですが耐摩耗性・薬品性に優れた素材です。(扉にR加工はできません)
- 一番オーソドックスな化粧材で「オレフィンシート」です。
主にマンションでは建具に使われる事の多い素材で薄いシートの加工ですので
扉にはR加工も施せ小口の仕上げも他の素材と比べても綺麗し仕上ります。
難点はシートが薄い為、耐摩耗性や傷には弱い素材です。
- 価格は高価ですが耐摩耗性・薬品性には一番優れています。
キッチンの扉に多く採用されており鏡面仕上げの素材が多いです。
素材によりR加工ができるものもあります。
- 塗装仕上げ(着色ウレタン塗装)
無垢材(突板)に着色する手法です。とても高級感があり素材の質感が一番でます。
難点は耐薬品性に弱い素材ですのでお手入れに注意が必要です。
また天然木を使用しますので色というよりも木の柄を合わせるのが難しいです。
基本同じ銘柄の木材を使用しても100%合わせる事はできません。
- 塗装仕上げ(UV塗装)
その名の通り仕上げに紫外線硬化樹脂を用いた鏡面仕上げの塗装加工です。
ウレタン塗装と違い耐摩耗性・薬品性にとても優れています。
塗装する木材はMDFが主ですので仕上りは比較的均等に仕上ります。
- ガラス加工品仕上げ
扉や棚板にガラスを使用する事も可能です。
主に扉では用途に応じてアルミフレームを用いてガラスを入れ込む事があります。
扉には危険防止の為、飛散防止フィルムを施します。
カウンター材に使用する主な素材
- 一般的なカウンター材は「メラミンポストフォーム」です。
前項でご紹介致しましたメラミン樹脂を用いた頑丈な仕上げ材です。
特徴は厚みの種類も豊富で手前側にR加工を施せます。
- ナラの天然木を用いた「集成材」です。
木目も綺麗で集成材ですので天然木で懸念されている「反り」にも強く
ウレタン塗装では色合わせも可能で木目を生かした着色が綺麗なカウンターです。
- 人工大理石(主に食器棚で使用します)
お客様のご要望によりキッチン合わせの人工大理石でカウンターをお造り致します。
「クラレ」、「デュポン」など有名メーカーの素材を使ったカウンターを使用できます。
- 天然石(大理石や御影石)
銘柄は多いですがメーカーや品名をお教え頂ければお探ししてカウンターをお造り致します。
同じ品名でも産地により柄や色は様々ですので100%合わせる事は難しいですが
サンプルを頂ければ可能な限りお探し致します。
マンションの既存素材に合わせるには?
既存のキッチンや建具に仕上げ材を合わせる場合には下記の詳細をお教え下さい。
マンションの事業主(営業マン経由でも結構です)が詳細を把握しています。
- キッチンの扉はメーカーと品番をお教え下さい。
キッチンメーカーと色名は必要ありません。
概ね90%はメラミンですと「アイカ工業」、「イビデン建装」で
オレフィンシートですと「大日本印刷」、「トッパン印刷」です。
- キッチンの取っ手金物を合わせるにはメーカーと品番をお教え下さい。
概ね90%以上は「カワジュン」、「シモダイラ」を使用しています。
- 人工大理石や天然石のカウンターを合わせる場合はメーカーと品名をお教え下さい。
特に天然石の場合は曖昧な部分が多いのでサンプル(小さいもの)を
マンションの販売会社さんより取り寄せて頂く必要があります。
- システム収納やキッチン専門メーカーさんの場合オリジナル素材を
使用している場合、合わせる事ができない事もありますのでご了承下さい。